こんにちは、てもきちです!
『減速して自由に生きる ダウンシフターズ』(著:髙坂勝 ちくま文庫 2014年1月発行)を読みました。
いやー、影響を受けました…!
自給ライフに役立つ考えをたくさん学べた本だったので、ぜひとも皆さんに紹介したいと思います。
この本は、著者の髙坂さんの半生と、世の中に対する考えをつづられた本です。
髙坂さんは、大量生産・大量消費の社会に疑問を抱き、30歳にサラリーマンを辞め、世の中のシステムから降りて生活している人でした。
文庫になる前の単行本を書いた当時は2010年で、バーを経営していました。
その経営に対する考えは、常識から外れていました。
というのも、
稼ぎが多ければ減らす
とか
売り上げが減ったらチャンス
って言うんです。
なんで!?って思いませんか?
一般的には、稼げるなら店舗を増やすとか、売り上げが減ったら宣伝を打つとかするものだと思いますが、髙坂さんはそれを一切しません。
いくら仕事をやっても生活が苦しい
とか
精一杯生きていても未来が見えない
なんて思っている方は、新たな考えに出会えると思います。
髙坂さん独自の考えは、自給自足を目指す僕にとって非常に学びとなったので、皆さんもこのブログを最後まで読んでいただき、ぜひ本を手に取ってほしいと思います。
普段僕が考えていたこと
まず、自給自足を目指す僕がこの本を読むに至るまで、普段考えていることをお伝えします。
僕は以前から、今の世の中は、『速さ』、『便利さ』、『楽さ』を求め過ぎだと思っていました。
速さを求めすぎ
速さについては、宅配の翌日配達や、Wi-Fiの速度などが浮かびます。
日々の生活では、そんなに速くなくても事足ります。
便利さを求めすぎ
すでに便利なのにまだ便利な物を開発しています。
スマホはすでに十分便利です。
毎年買い替える必要があるのでしょうか。
そんなに便利にしてすべての機能を使いこなせるのでしょうか。
携帯会社のキャンペーンに乗せられて、必要でもないのに買い換えてはいないでしょうか。
車も同じです。
新しい車を買ってもらうためにマイナーチェンジを繰り返し、前のモデルを古く見せる。
まだ乗れるのに買い換える気持ちにさせる。
使い捨てにキリがありません。
楽さを求めすぎ
すでに楽なのにさらに楽なものを追求しています。
ルンバの進化も同様です。
掃除は本当は、ホウキとちりとりがあれば足ります。
今でも学校では、そうやって掃除をしています。
今こそスローダウンを
今の世の中が地球温暖化や過労死・自殺者が多いこと、格差社会となっている状況は、過度に速さ、便利さ、楽さを求めてきたツケだと思っています。
今こそ世の中の歩みをスローダウンして、昔の良いところを取り入れつつ変化していく時だと思っていました。
そんなところにこの本を読みました。
この本には、僕の考えていることが上手く言葉にされていて、「これが言いたかったんだよ!」ってところがたくさんありました。
ダウンシフターズ!まさに僕が目指している生き方だ!と。
髙坂さんは、この本に書いてあることがみんなに広まってくれたら良い、と書いていました。
なので、僕が学びになった点をいくつかお伝えします。
とは言え、あまり僕が本の内容を書きすぎてもいけないと思うので、詳しくは本をお読みいただければと思います。
学びになったこと
稼ぎが多ければ減らす
世の中の多くの人は、仕事をしてたくさん稼げた方が良いと考えている人が多いのではないでしょうか。髙坂さんは違います。
自分の生活できる収入を決め、それが稼げるだけの目標を定めます。例えば、1カ月15万円で生活できるなら、年180万円稼ぐ、ということです。仮に手取り180万円にするのに500万円の事業収入が必要であれば、1年で500万円稼げるように働きます。
もし頑張った結果、600万円稼いでしまったら、休みを増やします。そうして500万円の売り上げになるように調整します。
すると、時間が生まれます。その分好きなことができるということです。
反対に、売り上げが500万円に満たなければ工夫して売り上げを上げる必要はありますが、必要以上に働かず、自由な時間を作るという発想が、僕には新鮮で学びになりました。
自分の好きなことを組み合わせてオンリーワンになる
髙坂さんの経営していたバーは、髙坂さんの好きな要素をふんだんに盛り込んだ店だったそうです。
ただ小さなバーなら、世の中にいくらでもあるでしょう。
そこで、髙坂さんはお店でお気に入りの音楽をかけ、時にはギターを弾き、好きな取引先と仲良くして、好きなことを話し、好きなことを広めるためのイベントを開催し、好きな客にはサービスしちゃってると。
髙坂さんは1日5人の客が来ればいいというビジネススタイルなので、多くの人に選ばれなくても、それくらいの人が好いてくれればいいという考えです。
そうすると、その人達からすれば替えが効かない唯一無二のバーとなるので、そこが強みになります。
だから、バーでなくても、様々な業種でこの考えを応用してビジネスをしたら、みんなが好きなことを仕事にできるということでもあります。
売り上げが減ったらチャンス
売り上げが減ったときは、通常は宣伝をしたり、コストを下げる努力をしたりします。
髙坂さんは違います。
より良い食材の仕入れ、新たな取り組み、大掃除のキッカケにします。
良いものを使うとコストが増えるように思えますが、気づき、知恵を得られ、長期的なトータルコストが減るということです。
良いものを使うとお客さんが喜ぶので、その姿を見るのも良いものだそうです。
給料をもらう仕事じゃなくても、自給すれば収入が少なくても生きていける!
今は物が溢れる時代です。
使い捨てでどんどん買い替えが進みます。
先に述べたように車もスマホも使い捨てです。
家も日本には空き家が800万戸以上あると言われています。
中古の家に住み、中古で安く物を手に入れれば、少ない収入でも生きていけます。安く済んだ分、お金を稼ぐための仕事をする必要はなくなります。
そうしたら、その浮いた時間は好きなことをすることができます。
また、食は自分で畑や田んぼをして少しでも自給していれば、災害時などのいざという時には自給率を高めることで耐えることができます。
まとめると、
生活に必要な収入だけ得られる計画で、好きを組み合わせてオンリーワンの仕事をし、中古の家や物で生活する!
これで好きなことをして楽しく生きていけます。
もちろん望む収入を得るための努力は必要ですが、好きなことが仕事であれば、楽しく努力して生きていくことができます。
まとめ
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この本は、僕のようにもともと自給を目指している人はもちろん、この世の中に疑問を持っていない人もぜひ読んでほしいです。
僕も髙坂さんと同じように、世の中の状況がおかしいと感じています。気づいた人から行動を起こしていく必要があると思っています。
だから、今気づいていない人にもぜひ読んでもらって気づいてほしいと思います。
気付いて行動する人が増えることが、より良い未来を作っていくと信じています。
僕も微力ながら、自分のやれることをやり、目指す未来に向けて歩んでいこうと改めて強く思いました。
皆さんもこの本を読んで、一緒に世の中を良くしていきましょう!
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