こんにちは。てもきちです!
僕は古民家が好きです。
こんな感じの、重厚な雰囲気の家が好きです。
そして僕は今、住みたい古民家を探しているところなんですよね。
なので、今回は古民家の魅力を紹介します。
古民家の魅力
僕は、古民家の魅力として、大きく4つあると思っています。
- 見た目がかっこいい!
- 自然素材でできている
- 自給自足に向く土間がある
- 免震構造である
なぜそう思っているか、理由を説明します。
その前に、僕の思う古民家の定義をお伝えしておきます。
(てもきち的)古民家の定義
昨今、古民家カフェが各地に生まれ、テレビでは「ハルさんの休日」や古民家の建築を手掛けるカールさんの古民家での生活が放送されるなど、古民家ブームが巻き起こっている感じですよね。
ただ「古民家」の定義は、曖昧な気がしています。
「古民家」と一口に言っても、築50年で古民家と言う人もいれば、100年で古民家と言う人もいます。
僕は、古民家に求める要素があり、以下の4つを満たしているものを古民家と言っています。
- 石場建て(コンクリートの基礎がなく、石の上に柱が載っていて地面に固定されていない)
- 木組み(構造部に金物を使用していない)
- 真壁(しんかべ。柱が見えている状態。柱と柱の間に壁がある。)
- 柱、梁、長押(なげし。詳細は後述)が太い
このことを満たす古民家は、だいたい戦前に作られたものが多いです。というのも、戦後は焼け野原となった場所に大量に家を建てる必要があったため、ふんだんに木材を使用できませんでした。また、復興のために早く建築する必要があったので、手間のかかる木組みの家は少なくなっていったそうです。
終戦が79年前なので、僕は築80年以上経過しているものが古民家だと思っています。
さらに、戦前の古民家では囲炉裏やかまどを使用していたため、その煤が木材を黒く染めており、重厚な雰囲気を作り上げていることも魅力の一つです。木が黒々としているだけで「おお…!」と声が出ます。笑
もちろん、それより築浅でも古民家と同様の建て方をしている素敵な家もありますので、一概に年数だけで良し悪しを判断することはできませんけどね。
前置きが長くなりました。笑
これから古民家の魅力について語っていきます!
なぜ古民家が魅力的か
見た目がかっこいい!
単純に、かっこよくないですか?うん、かっこいいです(断言)
ただ、古民家の見た目に魅力を感じるかどうかは、人によって異なると思います。
和風建築が好きな方もいれば、洋風建築が好きな方もいるからです。
それでも、日本の古い街並みを見たら、良い雰囲気と感じる方が多いのではないでしょうか。
京都に外国人が多く訪れるのも、古い町並みに魅力を感じているからだと思います。
古民家には、誰にでも魅力を感じる、普遍的なよさがあると思います。
ちなみに僕は、太さが20cm以上あるような和室の長押(なげし、下の写真の時計の下半分が重なっている横長の木材)が好きです。
さらに言うと、玄関の扉の上でも、長押と同じように横たわっている木の太さが20cm以上あるのが好きです。笑
もっと言うと、最初の写真の家のように、上の屋根と下の屋根の間が狭いとなおよいです。笑
自然素材でできている
古民家はエコ
古民家は、プラスチックが生まれる前からあるので、全て自然素材で作られています。
現在は、電気を使うための配線などがありますが、それ以外は全て土に還る材料で作られています。
例えば、屋根は土から作られた瓦やススキなどの茅で、壁は土や木です。
そのため、近場で採れたものを使用しているため、輸送するエネルギーは少ないです。
仮に家が古くなり、朽ち果てて崩れたとしても、自然に与える影響は少なく済みます。
反対に現代の家は、材料にビニールクロス、断熱材、フローリングの表面の加工、ユニットバス、防水シートなどなど、様々なプラスチック製品が使用されています。これらは、自然に還る素材ではないので、家を解体する際にゴミとなります。
さらに、その材料を作る過程で二酸化炭素が排出されますし、商品として梱包されるため、ビニールや段ボールといったゴミも出てしまいます。
自分で修復できる(=お金や時間の自由を得られる)
古民家は、昔は農業の仕事が少なくなる冬に修繕を行い、長く使われてきました。
その修繕は、近所の人で協力して行っていたそうです。土壁が崩れたら、近くの田んぼから土を持ってきて塗り、茅葺きの屋根が悪くなってきたら、茅場から茅を採ってきて、屋根の葺き替えをしていました。
ということは、現代の自分たちでもできるということです。
一方、現代の家は、約10年ごとに外壁や屋根の塗装をする必要があり、100~150万円ほど必要となります。
他にも、コンロが壊れた、給湯器が壊れた、水回りやエアコン、配管の掃除を業者に頼むなどなど、家を維持することにかなりの費用がかかります。自分でやろうとしても、構造が複雑であったり、故障させたくないといった理由で、業者にお願いする人が多いのではないでしょうか。
そもそも、現代の住宅を購入するのに、場所にもよりますが2,000~5,000万円くらいかかります。そのために35年の住宅ローンを抱え、その間は給料を得るために労働する必要が生じ、自由を失うことになってしまいます。
古民家であれば、中古住宅に住むことになりますが、1,000万円以内で購入と改修ができ、ある程度の物件に住めると思うので、その差額のお金を稼ぐ必要がなくなります。つまり、自由を得られるということです。
自給自足に向く土間がある
こんな感じの土間、良くないですか?素敵ですよね。笑
自給自足をするとなると、畑で作物を作る必要があります。作業後は、服や靴が土で汚れます。
そんなときでも広い土間(床が土やコンクリートの土足で入れる部分)があるので、汚れたまま家に入って着替えることができます。
現代の家では、着替えができるほどの広い玄関のある家は少ないと思います。汚れた姿で家に上がると、家族に迷惑がられるのではないでしょうか。
ほかにも、写真のように、古民家には土間にかまどが置いてあるものがあります。僕は田舎暮らしでは薪ストーブを導入したいと思っているので、かまどもあれば、かまどでも薪を使用でき調理することが可能となります。そうすれば、プロパンガスを契約する必要はなくなり、その費用負担が減るので、そうやって自給度を高めたいと思っています。
免震構造であること
石場建て
地震の多い日本において、免震構造であることは大きなメリットだと思います。
なぜ古民家が免震構造かというと、古民家は土台が石で、その上に柱が乗っていて地面に固定されていないため、地震が起きた際に地面の上で動き、力を逃がすからです。
木組み
古民家の構造は、木を組み上げるためにボルトなどの金属の部品を使わず、職人の手で刻まれた継手や仕口によって、木をパズルのように組み上げています。これを木組みと言います。それにより、地震の揺れを家自体がしなって吸収して、倒壊を防ぎます。
現代の家はボルトなどの金属を使用して柱を緊結しているため、地震の揺れを木がしなった際に、金属部分が強すぎて木を割ってしまうそうです。
僕はこのことを、松井 郁夫さんの著書を読み、学びました。この本を読んだことで、古民家に住みたいと強く思うようになりました。
単純に、木組みの梁や黒々とした太い長押を見ているだけで癒されるというのも魅力です。笑
デメリット(かもしれない点)
茅葺き屋根の葺き替えは難しい
先ほど、茅葺き屋根の葺き替えは、近所の人で協力して行っていたので自分でできると言いましたが、現実には難しい面があります。
理由としては、茅を採る茅場がないこと、葺き替えをするための人手を確保することが難しいことです。
現在は茅葺きの上にトタンを張った屋根が多くみられますが、それも10年ごとに100~150万円ほどの塗装費用が必要となるので、自給自足的な暮らしから離れてしまう可能性があります。
その解決策として、僕は瓦屋根の古民家を探しています。瓦であれば、状態が悪くなければ数十年は持つため、その間の維持費が不要となるからです。
寒い(らしい)
古民家に住んでいる人が声を揃えて言うのは、古民家は寒い!ということです。
断熱材は入っていませんし、すきま風が吹くので寒いそうです。
薪ストーブを活用することで解決したいと考えていますが、実際にやってみないとわからない点ではあります。
掃除が大変(らしい)
古民家に住んでいる人に話をきいたところ、梁を見るために天井を抜いたらほこりがよく落ちてくると言っていました。特に台風の後は大変だと。笑
これも住んでみないとわからないですね。僕はなんとか気力で乗り切ります。
古民家の全てが安全なわけではない(かもしれない)
最初の古民家の定義で言ったように、古民家に見えるものの、石場建てでない家があります。
そういった家は、地震に弱いと言われています。戦後、建築基準法が制定されましたが、耐震的には強いと言えない作りだそうです。
詳しくは、クロニカという、古民家に特化したサイトを参考にしてください。
僕が伝えたいことを、僕より断然うまく伝えてくれています。
古民家は地震に弱い? だから耐震診断して耐震補強すればいいの? というお話。 – 古民家で暮らすためのポータルサイト クロニカ (kuronika.com)
また、先日の能登半島での大地震では、古民家が倒壊しているという情報もあります。
それが、先ほど言った古民家に見えるが石場建てではない家が倒壊しているのかもしれませんし、本当のところは調査をしないとわからないと思います。
このことについても、クロニカで記事になっていますので、見てみてください。
古民家と地震の話 2024年版 – 古民家で暮らすためのポータルサイト クロニカ (kuronika.com)
まとめ
なんだかんだ、いろいろ伝えたいことが多くて長くなりましたが、僕は古民家が好き!ってことです。
みなさんにも魅力をわかっていただけたでしょうか。
「あまり伝わらなかった…」という方は、各地にある見学可能な古民家を見に行ってみてください。その雰囲気に「おお…!」となるはずです。木の格子戸やら黒々とした梁やら長押やら見たら、「おお…!」間違いなしです。笑
自給自足をしたい僕には、やはり古民家が向いていると思います。
僕の目指す生活ができる古民家に住むために、これからも物件探しの日々は続きます。
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