じゃがいもの定植方法【自然農2024春作】

穴に入れた芽の伸びすぎたさんじゅうまる

こんにちは、てもきちです!

先日、芽出ししていたじゃがいもの種芋を畑に定植しました。

芽出しの様子についてはこちらをご覧ください。

僕は自然農という方法で畑をやっています。

自然農は、農薬や化学肥料を使わない代わりに、自然の力を借りて野菜を栽培します。
そのため、自然の力を有効に活用できるよう、どのように手を貸せばよいかを考えます。

自然農の方法でどのようにじゃがいもを植えたのか、工夫を含めてお伝えします!

種芋について

じゃがいもは、春と秋の2回栽培できます。

じゃがいもの種芋は、50gくらいの大きさがよいと言われています。

春作では、大きな芋を50gくらいになるように切って使用することもできます。
切る場合は、芽の数が均一になるように切るとよいです。
こんなイメージです↓

つたない絵ですが、じゃがいもと思って見てください。笑
緑の点が、じゃがいもの芽だとして、芽の集まっているところを上にして見てみてください。
その向きで、横ではなく、芽の集まっているところを縦に半分にするように切ってください

栽培では、品種によりますが、2~4本の茎を伸ばして育てるので、最低でもその数の芽が残るように切ってください。

切った後は、切った部分を2~3日陰干しして乾燥させてから植えます

僕は今回は、種芋を切らずに植えたので、この作業は行っていません。

植える畝、間隔

植える畝は、50~60cmくらいの幅があればOKです。

以前に幅が100cmの広い畝に2列にして植えたことがありますが、列の間の草刈りがやりにくくて大変でした。笑
なので、1畝に1列がよいと思います。

畝に草が生えている場合は、草刈りをしておきます。

じゃがいもを植える間隔は、30cmくらいにします。
靴を30cmと見立てて、こんな感じで畝の上に種芋を置いていきます。

種芋を持ちながら歩き、靴の前に種芋を置き1歩進む、靴の前に種芋を置き1歩進む、を繰り返します。

わかりにくいですが、畝の上に置いた後の写真です。
全ての種芋を置き終わったら、植えていきます。

植え方

植え穴

植穴は、種芋を置いたところを直径10cm、深さは種芋が入るくらい掘ってください。

そのときに、ヨモギやスギナ(つくし)の根(宿根)があれば、取り除いて下さい。
(↓こんな感じのものです)

穴の中の宿根

種芋の植え方

植えるときは、このように植えてください。

はい、またつたない絵の登場です。苦情は受け付けません。笑
切った種芋を土の中に植えたイメージ図です。
種芋を切った場合は、その切り口に水が溜まらないよう、切り口を斜めにして植えます。
切っていない芋の場合は、芽が多いところを上にして植えます。

種芋の上は、5cmくらい土を被せます
春作では、気温が低いので、あまり深く植えてしまうと日光による温度が地中まで伝わらず、芽が出るのが遅くなります。

芽の多いところを上にする理由

芽の多いところを上にする理由についてです。

自然農では化学肥料や有機肥料を使わないので、生育に時間がかかります。
芽を上にすることで早く出すことで葉が茂り、光合成ができるようになります。

日光という自然の力を少しでも早く借りることで、成長に必要な栄養をとることができるようになるからです。

実は、芽を下向きにして植える方法もあります。
その場合は、芽かきをする手間が省けると言われています。

ただ、下向きに植えると芽が出るのが遅いので、光合成ができるようになるまでの期間が長くなってしまい、生育にさらに時間がかかってしまうことになります。

そのため僕は、芽を上向きにして植えています。

ただ、早く芽を出すことについて、注意点もあります。

遅霜に注意

芽が早く出るということは、4月の遅霜にあたる可能性があります。
2~3回霜に当たると、枯れてしまいます
1回霜に当たるだけでも、葉が痛み、生育に影響が出ます。

霜を防ぐには、翌朝の天気予報の最低気温を見て、霜が降りそうな気温(5℃以下)であれば、葉に草を被せるか、不織布を被せて保護します。

翌朝は、再度日光に当てたいので、保護したものは取り除いてくださいね。

その後のお世話

草刈り

芽が出るのと同時に、周りの草もたくさん生えてきます。

のこぎり鎌や草刈り機で草を刈りますが、誤ってじゃがいもの芽を切らないように注意してください。

「いや、そんな当たり前のことを言わんでも…」

と思うかもしれませんが、必ず何本か切ると思います。笑
本当に注意してください。

実は、それを防ぐ方法があります。

その方法とは、先ほど紹介した30cmずつ植えることです。
なぜかと言うと、等間隔で芽が出ていれば、どの辺りに芽があるか予測がつけられるので、誤って芽を刈ってしまうことを防げるからです。

芽かき

じゃがいもは、放っておくと、芽がたくさん出ます。
芽がたくさん出ると、それぞれにじゃがいもができるので、1つ1つが小さくなってしまいます。

そこで、成る芋を大きくするために、2~4本の茎を残して、他の芽は抜き取ります。
2~4本というのは、もともと大きな芋の成る品種であれば4本、あまり芋が大きくならない品種では2~3本を目安にしてください。

抜き取る時は、種芋のあるところを片手で押さえて、反対の手で抜き取ります。
押さえないと、種芋ごと抜けてしまうことがあるので注意してください。

土寄せ

じゃがいもは、種芋より上で芋を成らせます。
今回は、種芋の上に5cmしか土を被せていないので、その上に芋がつくとなると、地表に出てきてしまいます。

じゃがいもは、日光に当たると緑色になり、ソラニンという毒素が生じます。
それを食べると腹痛になるので、緑化しないように芽の周りに土寄せします。

土寄せは、畝の上の土を使うこともできますが、そうすると、畝の上がデコボコになってしまいます。

そのため、僕は、畝の間の通路の土を畝に掘り上げて土寄せしています。
そうすると、畝が自然と高くなり、低くなった畝の補修も兼ねて行えるため、一石二鳥です。

自然農は、不耕起栽培といって、作付けのたびに畝を作り直すことはしません。
一度畝を作ったら何年も使用するので、だんだん畝が低くなってくることがあります。
その場合は、この土寄せで再度畝を高くできるので、1つの作業で2つの効果があるということです。

まとめ

いろいろ書きましたが、じゃがいもの植え方について、わかったでしょうか。

自然農でじゃがいもを栽培するにあたり、自然の力を借りるためにいろいろ考えながら植えています。
僕もまだまだ試行錯誤の日々なので、これからもいろいろ気付いた点を改めてより良くしていきます。

みなさんもじゃがいも栽培で何か気付いた点がありましたら、コメント欄で教えていただけると嬉しいです。
一緒に成長していきましょう!

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