こんにちは、てもきちです!
先日、芽出ししていたじゃがいもの種芋を畑に定植しました。
芽出しの様子についてはこちらをご覧ください。
僕は自然農という方法で畑をやっています。
自然農は、農薬や化学肥料を使わない代わりに、自然の力を借りて野菜を栽培します。
そのため、自然の力を有効に活用できるよう、どのように手を貸せばよいかを考えます。
自然農の方法でどのようにじゃがいもを植えたのか、工夫を含めてお伝えします!
種芋について
じゃがいもは、春と秋の2回栽培できます。
じゃがいもの種芋は、50gくらいの大きさがよいと言われています。
春作では、大きな芋を50gくらいになるように切って使用することもできます。
切る場合は、芽の数が均一になるように切るとよいです。
こんなイメージです↓
つたない絵ですが、じゃがいもと思って見てください。笑
緑の点が、じゃがいもの芽だとして、芽の集まっているところを上にして見てみてください。
その向きで、横ではなく、芽の集まっているところを縦に半分にするように切ってください。
栽培では、品種によりますが、2~4本の茎を伸ばして育てるので、最低でもその数の芽が残るように切ってください。
切った後は、切った部分を2~3日陰干しして乾燥させてから植えます。
僕は今回は、種芋を切らずに植えたので、この作業は行っていません。
植える畝、間隔
植える畝は、50~60cmくらいの幅があればOKです。
以前に幅が100cmの広い畝に2列にして植えたことがありますが、列の間の草刈りがやりにくくて大変でした。笑
なので、1畝に1列がよいと思います。
畝に草が生えている場合は、草刈りをしておきます。
じゃがいもを植える間隔は、30cmくらいにします。
靴を30cmと見立てて、こんな感じで畝の上に種芋を置いていきます。
種芋を持ちながら歩き、靴の前に種芋を置き1歩進む、靴の前に種芋を置き1歩進む、を繰り返します。
わかりにくいですが、畝の上に置いた後の写真です。
全ての種芋を置き終わったら、植えていきます。
植え方
植え穴
植穴は、種芋を置いたところを直径10cm、深さは種芋が入るくらい掘ってください。
そのときに、ヨモギやスギナ(つくし)の根(宿根)があれば、取り除いて下さい。
(↓こんな感じのものです)
種芋の植え方
植えるときは、このように植えてください。
はい、またつたない絵の登場です。苦情は受け付けません。笑
切った種芋を土の中に植えたイメージ図です。
種芋を切った場合は、その切り口に水が溜まらないよう、切り口を斜めにして植えます。
切っていない芋の場合は、芽が多いところを上にして植えます。
種芋の上は、5cmくらい土を被せます。
春作では、気温が低いので、あまり深く植えてしまうと日光による温度が地中まで伝わらず、芽が出るのが遅くなります。
芽の多いところを上にする理由
芽の多いところを上にする理由についてです。
自然農では化学肥料や有機肥料を使わないので、生育に時間がかかります。
芽を上にすることで早く出すことで葉が茂り、光合成ができるようになります。
日光という自然の力を少しでも早く借りることで、成長に必要な栄養をとることができるようになるからです。
実は、芽を下向きにして植える方法もあります。
その場合は、芽かきをする手間が省けると言われています。
ただ、下向きに植えると芽が出るのが遅いので、光合成ができるようになるまでの期間が長くなってしまい、生育にさらに時間がかかってしまうことになります。
そのため僕は、芽を上向きにして植えています。
ただ、早く芽を出すことについて、注意点もあります。
遅霜に注意
芽が早く出るということは、4月の遅霜にあたる可能性があります。
2~3回霜に当たると、枯れてしまいます。
1回霜に当たるだけでも、葉が痛み、生育に影響が出ます。
霜を防ぐには、翌朝の天気予報の最低気温を見て、霜が降りそうな気温(5℃以下)であれば、葉に草を被せるか、不織布を被せて保護します。
翌朝は、再度日光に当てたいので、保護したものは取り除いてくださいね。
その後のお世話
草刈り
芽が出るのと同時に、周りの草もたくさん生えてきます。
のこぎり鎌や草刈り機で草を刈りますが、誤ってじゃがいもの芽を切らないように注意してください。
「いや、そんな当たり前のことを言わんでも…」
と思うかもしれませんが、必ず何本か切ると思います。笑
本当に注意してください。
実は、それを防ぐ方法があります。
その方法とは、先ほど紹介した30cmずつ植えることです。
なぜかと言うと、等間隔で芽が出ていれば、どの辺りに芽があるか予測がつけられるので、誤って芽を刈ってしまうことを防げるからです。
芽かき
じゃがいもは、放っておくと、芽がたくさん出ます。
芽がたくさん出ると、それぞれにじゃがいもができるので、1つ1つが小さくなってしまいます。
そこで、成る芋を大きくするために、2~4本の茎を残して、他の芽は抜き取ります。
2~4本というのは、もともと大きな芋の成る品種であれば4本、あまり芋が大きくならない品種では2~3本を目安にしてください。
抜き取る時は、種芋のあるところを片手で押さえて、反対の手で抜き取ります。
押さえないと、種芋ごと抜けてしまうことがあるので注意してください。
土寄せ
じゃがいもは、種芋より上で芋を成らせます。
今回は、種芋の上に5cmしか土を被せていないので、その上に芋がつくとなると、地表に出てきてしまいます。
じゃがいもは、日光に当たると緑色になり、ソラニンという毒素が生じます。
それを食べると腹痛になるので、緑化しないように芽の周りに土寄せします。
土寄せは、畝の上の土を使うこともできますが、そうすると、畝の上がデコボコになってしまいます。
そのため、僕は、畝の間の通路の土を畝に掘り上げて土寄せしています。
そうすると、畝が自然と高くなり、低くなった畝の補修も兼ねて行えるため、一石二鳥です。
自然農は、不耕起栽培といって、作付けのたびに畝を作り直すことはしません。
一度畝を作ったら何年も使用するので、だんだん畝が低くなってくることがあります。
その場合は、この土寄せで再度畝を高くできるので、1つの作業で2つの効果があるということです。
まとめ
いろいろ書きましたが、じゃがいもの植え方について、わかったでしょうか。
自然農でじゃがいもを栽培するにあたり、自然の力を借りるためにいろいろ考えながら植えています。
僕もまだまだ試行錯誤の日々なので、これからもいろいろ気付いた点を改めてより良くしていきます。
みなさんもじゃがいも栽培で何か気付いた点がありましたら、コメント欄で教えていただけると嬉しいです。
一緒に成長していきましょう!
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